6月終盤。
「常盤祭は感動の創造に挑戦する楽しさを共有できるイベントにしたい」
総合プロデューサーのTAKAHASHIより、フライトアトラクション構想が発表された。ただ、このときは反対の声も多く、TAKAHASHIの脳内以外では全くの未知企画だった。
「安全のため企画を中止していただきたい」
企画申込をした数日後、実行委員会から突然メールが来た。安全に対する強い意識と自信はあったからこそとても悔しかった。
それでも実行委員会と連絡をとり続け、話し合いの機会もいただき、安全第一で進めてみることになった。実行委員会としては、こんな未知の企画はできれば潰したかっただろう。向き合っていただき感謝している。
サイゼリヤの机の上で作った模型が、いよいよ本物のライド装置へ。はじめて鉄パイプを切って、はじめてナットを締めて、はじめて理科で学んだ滑車を実用した。
試作装置が出来上がったとき、メンバーに自信が生まれた。いつのまにか夢中になっていた。
世界のディズニーパークで昔から使われている行動基準「SCSE」。Safety(安全)を最優先に、Courtesy(礼儀)→Show(ショー)→Efficiency(効率)という順でキャストは統一の意識を持っている。我々もこの行動基準のもとで安全にこだわった準備をしてきた。
実行委員会と連絡をとり、工学研究院の教員の方にご指導いただきながら、安全な装置を実現してきた。
ライド装置に並行してVR映像にも挑戦してきた。ここで体験するのはイマジネーションにみちた空の旅。鳥にしか飛べないルートで空を巡る。360°自由に首を振って楽しんでいただきたい。圧倒的な没入感を感じることだろう。
11月1日、いよいよお披露目となる。構想発表から約5ヶ月。みんなの想いをひとつに創り上げた自信作だ。感動の創造に挑戦した世界でここだけの体験をぜひ多くの方々にお楽しみいただきたい。
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